キャンプは、もともとは人里から離れた場所を旅する場合、夜間に休む(野宿)手段として行われていました。もう少しこのあたりをキャンプの由来についてご説明しますね。キャンプの語源はCampus(カンプス)から来ています。カンプスはラテン語で、平らな場所=広場という意味で、このスペルは大学などのキャンパスなどはそのまま使われています。このカンパスという言葉はラテン語ですが、キャンプの歴史は大変古く、古代ローマまでさかのぼります。実際に天幕といったテントを張って野営をするという行為は旧約聖書位にもお頻繁に出てきてきますので、キャンプという行為自体は、人間の歴史とともに古いということが言えると多みます。

不便を楽しむ

キャンプを大別すると、自然の状態をそのまま利用するという方法があります。つまり、不便であるということが当然のように、水場付近の木々で火をおこし、調理したり、暖をとったり、野生動物を遠ざけたりし、その場で得ることのできる木材や木々の葉で屋根を作ったり、岩壁の張り出しなどを天然の屋根として利用することという方法です。このような、原始的なキャンプを行う人は、まさに日々現代生活のように周りにはなんでもあるという人工的な生活ではなく、あくまでも自然を利用して日常では味わえない非日常的な原始的生活を楽しむというキャンプですね。テレビ番組で無人島生活をするというバラエティ番組がありますけれども、衣食住を全くゼロの状態から構築していくというものですが、これは非日常的な不便を楽しむという色合いがございます。

登山やツーリングなどで楽しむ

最近では登山やツーリングなどを行う目的で、道具の総重量や点数など制限された中で工夫を凝らしてキャンプをする人も増えています。つまり、登山やツーリングなどの場合は、ホテルや民宿などはない場所で野営をすることになるので、そういう状態で衣食住を確保するという手段として、キャンプをするという方法もあります。

以上のようなやや古典的なキャンプ手段以外には、登山やツーリングを行う人だけでなく、最近ではその魅力が一般人にも知られるようになり、広く行われ、今では通俗化したキャンプ場が登場し、特に夏場、賑わいます。やはり、キャンプは楽しい、楽しそうだとインターネット上でも広がり、特に女性がキャンプをしたい!ということもあり、「便利」というキーワードで、キャンプ場は、水道やトイレ、電源などが用意され、調理器具やテントの貸し出しを行っている場所もあり、初心者や女性でも抵抗なくキャンプができる様な整備が整っています。ただ、整備されたキャンプ場では、施設が快適すぎていることや、テント同士が隣接しすぎていること、直火やキャンプファイヤーなどが禁止されているなどという事から、最近のキャンプ場は、純粋な野外活動としての魅力は半減するという人もいます。

グランピングという進化系

更には最近では、キャンプの延長系で「グランピング」というキャンプの形態があります。グランピングは、Glampingというスペルになりますが、どういう意味かというと、Glamping(グランピング)です。これはグラマラス(魅惑的な)とキャンピングを掛け合わせた造語で、テント設営や食事の準備などの煩わしさから旅行者を解放した「良い所取りの自然体験」に与えられた名称です。グランピングが誕生した背景としては、大自然を堪能したいけれども、普通にキャンプをするとものすごく不便だし、何よりもキャンプ用のグッズを自宅から持ってこないといけないから、自動車の用意もしないといけないということになり、更にはそれらのキャンプグッズの設置など不慣れな人にとっては面倒なものですし、更にはそれを片付けるのも大変という声があり、その状態がキャンプから離れてしまっているというのが現状でもあります。また、女性の中には外で寝るということに不安を持っている人もいます。グランピングは不便性を排除して、利便性を確保して、かつ、大自然を堪能できるようになりました。そのため、グランピングをチェックしてみると、出てくるキーワードは手ぶらで楽しめるというものです。つまり、ホテル感覚でキャンプを楽しめるというのがグランピングの仕組みになります。ただ、これがキャンプなのかという批判が無きにしもあらずであるということは付け加えてお聞きます。

以上のように現在の「キャンプ」とは、野外の活動を行い且つ便利・快適さも追求したいという人のキャンプと、多少不便でも大自然にどっぷり浸かり、世俗から遮断された環境に自分の身をおきたいという人のキャンプというように、二極化されています。